北京地下鉄の車内

 

こんばんはまたはこんにちは、明々後日中国出張に行くはずなのに準備が進まずあせるしゃんぷーです。少しは進んだはずなんですけどね・・・4都市まわるので出かける前から気持ちゲッソリです。(旅行なら良かったのに!)

年齢の話

さて本日は年齢の話。

私、女の人に年齢を聞くのは失礼! っていう意見にどうしても同意できません。

だって年齢って、息して元気に楽しく生きていたら勝手に増えていくものじゃない?

なのに「年齢を聞いちゃいけない」ってルールは、その数字が大きいことは恥だから、他人に口に出させてはいけないものだ!っていう認識を求めてくる社会通念に基づいていて、変だなと思うから。

時間は逆に流れないのに。「生きてることが恥ずかしい」って意味わからないし…

だから「いくつ?」って日本よりも気軽に聞かれる/聞ける中国が好きです。

まあもしかしたら類友なだけで、私と親しくない中国人は一般的日本人と同じ考え=他人に年齢を聞いてはいけない、ってのを持っているかもしれないけど。

定番の年齢の聞き方:なになに年生まれ?

といっても中国ではあんまり「あなた何歳?」って聞かれなくて、「なになに年生まれ?」(几几年出生?、ジージーニエンチューシェンってきかれます。西暦の下二桁の数字をそのまま読んで答えます。

私は1985年生まれなので「ハチゴ生まれ」(八五年出生,バーウーニエン、チューシェン)と答えるわけです。

で、もうひとつの質問の形として、「今年いくつになった?」(今年多大了?、ジンニエンドゥオダーラ)って聞かれるんですよ。

…話が少し脱線するんですが、中国語には「過去形」はなくて「完了形」または「経験」しかないんです。完了形は「了」(ラ)、経験は「過」(グオ)が動詞の後につきます。

だから「去年何歳だった?」っていう質問は(まああんまりないけどするとすれば)「去年何歳?」ってういう表現でしかなくて、「去年」という単語で「過去」であることは自明であって、その他過去を表す時制は表れないんです。

2018年になって、何歳?って聞かれたら、33歳って答える

それで「いくつになった?」っていうのは「今年何歳になった?」っていう質問なわけで、その時の歳を答えるんだと日本人なら思うじゃないですか?

例えば今は12月なんで全然違和感ないと思うんですが、32歳6ヶ月の私だったら「32歳」って答えます。

なんですけど、これが来月とか2月になっても聞かれるんです。「今年何歳になった?」って。

最初は「まだ32歳だけど7月で33歳」みたいな形式の回答を試みていたんですが、そのうち気づいたんです。あ、これ「何歳になった」っていう構文だけど、質問の意味は「今年何歳?」ってことなんだと。

「今の今」何歳かってことはフォーカスされないんです。そういえば中国語の「何歳?」って質問は「今年」とほぼ必ずセットだった。

新年にせーので歳をとる

中国人って、新年(確認したことはないけどたぶん旧暦の正月、春節)に一斉に一つ歳をとることにしてるみたいなんです。(多分ベトナムとかもそうだと思うんですが…)

だから、「今年いくつ?」って聞かれたら、日本人なら誕生日前ならその年齢に1つ加算した年齢を答えると会話が噛み合うはず。

「誕生日までは〇歳で、その日以降は●歳」って答え方もできるけど、毎度まどろっこしいし、同じ質問を中国人に投げかけて、誕生日の前と後を区別した回答をもらったことは、いまだかつてありません。

たまに34歳になる

それとこれは毎度毎度確かめるわけでないのでどのくらいの割合でそうなのか検討もつかないのだけど、中国では生まれたときを1歳とするようで、日本の年齢換算と1歳ずれるってことがよくあります。私だったら来年になったら誕生日前でも33歳どころか34歳と答える感じですね。

なので正確に年齢を把握するには「なになに年生まれ?」って聞くのがいいのかもしれません。そんな必要が生じることは、なかなかなさそうですが…。

 

写真は2015年北京の地下鉄。中国語では「残疾人」が障害者の意味です。なんかすごい直接的な表現…と感じるけど障害者も似たようなものかな。