こんにちはしゃんぷーです。

2017年12月の出張を振り返るシリーズです。

突然ですが「中国の高速道路」どんな感じかご存知ですか?

北京であれば羽田・成田からの便のある北京首都国際空港についてから、大半の方が目的地とすると思う北京市内。そこまでの移動には高速道路を利用するのがふつうなので「そりゃあるよ」って人も多いとは思います。

私ももちろん、北京の空港からの高速道路には乗ったことがあります。万里の長城に行った時も高速道路を利用したはずです。

でも、今回は初めて河北省の高速道路を走り、サービスエリア(服務站)を利用しました。日本とのサービスエリアとの違いなどこの記事で紹介したいと思います!

いざ出発! 北京、天津は青空だったのに…

アイキャッチのような高速のゲートを通って、高速道路に乗ります。今回目指すは河北省武強県。

ちなみに…場所はここです。

天津市から武強県までの地図

(こちらの地図はgoogle mapです)

…遠い! なんだか地図を見ただけで気が遠くなります。

出張の日程決めの権限を与えられていた山浦は、こちらの取引先を一番最後の日にぶっこんだのでした。

当日は朝7:30に宿泊先のホテル(河西区)を出発しました。

この2017年冬の出張、スモッグを覚悟してマスクをいくつも準備していったのですが、北京も天津もとっても天気がよかったんです。

ところが!

天津から河北省に向かう高速道路からの眺め、煙っている

天津から河北省に向かう高速道路からの眺め(朝8時過ぎ)

写真のとおり、河北省はなんだかすごくけぶってました。

北京では「政府は金融都市化を推し進めるべく工場操業の規制を強めている」という話を聞いたのですが、河北省ではそうでもないのかもしれません。

河北省は北京に比べ土地が広大で、河北省出身・在住の友人によれば工業製品の生産が中国一活発とのこと。北京や天津といった経済先進地域と同レベルの環境保護対策(生産量の調整など)は推し進められないのかもしれません。

中国の公園のいつものアレがここにも

運転手に「もうすぐサービスエリアだよ」と言われ早45分。もしや間違えたのかなと心配で確認するも「もうちょっとだよ」との返答。

そしてさらに15分後、着きました。

もしかしたら天津の人は意外におおざっぱなのかもと感じた瞬間でした。

サービスエリアは、建物の外装など東日本の高速道路より地味ですが、コンビニ・トイレ・ちょっとした出店…という並びはさながら日本です。

ただし、駐車場に止めた車から降り立つと、中国の公園でいつも見かける「あれ」がありました。

中国の公園によくある運動できる遊具

中国の公園によくある運動できる遊具。ここのは比較的色がおとなしい

中国各地の公園でよく見かける、体を動かすための遊具です。

…体を動かすことに特に興味のない人間(山浦)にとっては単なるオブジェなので、横目に流して終わったので、特に体験レポートがなく、すみません(汗)

ああ愛しの小麦文化

果物屋さんと、軽食売り場がありました。その奥にはコンビニみたいなスペースがあり、冷凍の水餃子を購入すると湯がいて出してくれます。

ちなみに大連の友人いわく、「餃子は日本の食品にたとえたら、うどん」だそうです。言いえて妙!と思うのは私だけではないはず。

話がずれました。軽食のラインナップです。

寒い中陳列されるバオズやビン

寒い中陳列されるバオズやビン

中国の北方は小麦文化なので、こういう小麦を練って作った食品が道端や食堂で朝食としてよく売られています。

中国に留学していた時はその形態の不思議さ(トンペイ焼きみたいなクレープみたいな形だったり、肉まんみたいなのに小さかったり)と無造作な陳列と包装にともかく衝撃を受けていました。

しかし12年もたつとむしろ食指が動かされる場合も多い、自然な光景として脳が認識するようになっています。

左から、肉そぼろを挟んだもの、卵を混ぜて焼いた小麦の餠(ビン)、その隣は忘れた、その隣はバオズ(肉まんのようなもの)。右奥にはしょっぱい味をつけたゆで卵があります。

お肉サンドは5元、バオズ2元でした。

写真撮ったら怒られましたが、車に戻って運転手さんに「こういうところで写真撮ったらダメなのかな?」って聞いたら「なんで?」って逆に聞かれてしまいました。真相はわからずじまい。

朝ごはんと高速料金はWeChatPaymentできない

この日は朝ごはんを食べていなかったので、バオズをチョイス。冷え冷えはチンにより温かくなりました。

中には、苦い草が入ってます(笑)これいつかも食べた記憶…しかしこの野菜の名前を私はまだ知らない。

ミカンも買いました。3個で8元。

いらないって言われたけど運転手さんに1つあげました。中国語を話していると自分の周りの中国人の行動を知らず知らずトレースしている今日この頃です。

3つとも果物屋さんのおばちゃんが「これが甘いよ」って選んでくれたもの。おいしかったです。

ちなみにバオズもみかんも、そして高速料金も、モバイル決済(WeChatPayment、アリペイ)が使えませんでした。

高速道路の料金所で料金を支払う様子

高速道路の料金所で料金を支払う様子

高速料金はETCのゲートもあるので、WeChatPaymentやAlipayを設置しても利用が見込めない…とかなんでしょうか。

 

さてさて、おいしく食べてけぶった景色を堪能しているうちに、ぶじ目的地につきました!高速道路はほとんど渋滞していませんでした。

うーん、なかなかの閑散度合です!

今年は雨があまり降っていないので小川が枯れている…とのことでした。実際に枯れていました。

「工場の生産に対する規制はゆるいのかな?」と思っていたのですが、地元の方は「厳しい」とおっしゃっていました。

厳しい政府の統制を受けて、河北省の空もこれから徐々に北京・天津のような青空になっていくのかもしれません。(ちなみに天津は去年1週間のうち4~5日、スモッグが出ていたとの地元の方の話でした。)