中国茶の茶器と観葉植物

こんばんはまたはこんにちは、山浦と書いてシャンプーと読みます。

2017年12月の中国出張でよく質問された「日本について」です。

個人的には、アー調べておけばよかった!と思うことがいくつかありました。中国はGoogle使えない国なので(しかも私は現地旅行中はネット遮断する方なのです…)、帰国してから答え合わせ。

2017年冬、日本に関するFAQを紹介します。

そのいち、日本の平均月収(年収)ってどれくらい?

これは一番よく聞かれました。正確な数字知らないしまった~!と思いながら、出国する前に読んでた本が「健康格差 あなたの寿命は社会が決める (講談社現代新書) 」だったので、「非正規で休む時間のない人もいるんだわ!東大卒なら楽々な金額かもしれないけど300万~500万とかだと思う!」って答えていました。

で、今調べたところ、日本の平均年収は全国だいたい400万円、東京だけなら600万円くらいなんですね。そんなに外れてはいなかった…

飲食業は300万円以下、サービス業は340万円くらい、製造業が500万円くらい、と種類別で話すのもイメージしてもらいやすくてよいのかも。

参考:平均年収.jp

上を見たらきりがないし金融業界の年収が高いのは中国も同じなので、下~普通くらいを話すのも悪くないなと今なんとなく思いましたが、自分がその層だからどういう生活しているか説明しやすいというのもあるかもしれません。

「私の月給は約30万」と話すと、「じゃあ結構高いね!」(北京や上海の初任給平均は確か5,000元くらい、17円換算で85,000円。2017年時点の情報)といわれました。出張では大企業に訪問したわけではないので、まあまあ高く感じられたのも納得です。

でも、私は子育てして奨学金を返納しているせいもあるかもしれませんが「すげー楽!お金いっぱい!!」なんて思えたことがありません。就職して2年半で無職を選んだんだから当たり前だろと言われそうですね、親にを頼るしたたかさも保育園探すガッツもなかったのでその通りかも。

話がそれました。そんな感じで私の給与収入は日本では平均くらいになりますが、東京の平均には届いていません。

その生活での心境を理解してもらえるように、日本には所得税、社会保険、雇用保険、健康保険、住民税といろいろ控除されるんで、思ったほどたくさんに感じないんですよ!と追加で説明しました。

あとは野菜と果物が中国よりすごく高いし、貯金しないと年金じゃ生きていけないし、余裕は感じられないのです。といった話も。

部屋代は北京はかなり高いとのことなのであまり東京と事情は変わらないかなと考え特に家賃の高さなど話さなかったです。

今回はしなかったけど、私の短期間の転職回数が多く、子どもを産んで辞めると正社員としての雇用にも戻りづらいということは説明してもよかったかも。

そのに、日本は「専業主婦」がいるんでしょ? 仕事をしているあなたの場合は子どもはだれが見ているの?

北京のお菓子屋さん

北京のお菓子屋さん。小麦で作った系お菓子がたくさん並んでいる。あんまり甘くない。

中国の産休は、今回会った同年代女性(30代半ば)によれば4~6か月。半年も休むなんて長い、と同僚の育休について評していました(別に批判的な言い方ではありませんでしたが)。

今回話した似たような属性の男女に聞いたところ、中国には3歳から登園可能な「幼稚園」があり、17時~19時頃までいられるが、3歳未満の預け先はないに等しいそう。シッターは虐待事件を聞くことがあるから怖い!という人もいました。

なので産後数か月で職場復帰をしたあとは、自分や夫の両親が子供の面倒を見るそうです。

これも聞いた話ですが中国で55歳で退職。退職金もあるので子供の祖父母である自分や夫の両親は、退職後の生活に特に経済的な心配はいらないそう。(実際のところは、もしかしたら子供世代が援助しているケースも多いのかもしれませんが。)

日本の退職の時期について、基本は60だけど今は65やそれ以上でも働く人がいるというと、「そんなに働くの!?」と驚かれました。

「日本は少子化、高齢化なので。今日本の人口の四分の一が65歳以上です。」というとめちゃめちゃびっくりされました。

参考:内閣府の資料

ある会食で「そんなに若い人の人口が減って、だれが働くの?」と聞かれたので「そこは中国人を雇うのよ」といったら大ウケしました。私の前々職(技能実習生の仲介)の話もしてあったので余計にかな。

まあ、これから中国も高齢化社会だと理解している方たちだからこそ、言えた冗談ですね。

そのさん、北海道以外のおすすめは?

宣武門に向かう途中北京郊外の空

宣武門に向かう途中北京郊外の空。今年は空気がきれいだそうです。

ちょっと前に公開されていたダイヤモンドオンラインの記事(中国人が日本人には絶対言わない日本旅行の意外な本音)にもあったけれど「日本をすごいいいとこと思ってるでしょ~?」というスタンスはかなりカンチガイさんになってしまうと、私は思っています。

前職で中国人の旅行先についての情報を調べていたのもあり、旅行先として日本はタイの次に人気、韓国がTHAADの配備で嫌われたという環境要因もあってポジションを保てている可能性もある…と認識していました。

旅行予算のある方はアメリカ、モルディブ、欧州言ってそうだなあというのはCtripを見ていても感じるところ。「日本いいよね!」も以前ほど言われなくなったような気もします。

でもそんな中でも「北海道以外のおすすめある?」は複数のひとに聞かれました。

あまりに予想の斜め上の質問だったので、とっさに、家族旅行で訪れた箱根と鎌倉が心に残っていたのでそれらを紹介。これまた家族旅行で行った北陸紹介すればよかったな~頭から抜けていました、申し訳ない。

自分の旅行経験はこういう時に人に教えてあげられる資産となるのだなあと、旅行の思いがけない効能に気付いた瞬間でした。北海道はもうかなり有名だから何か違う感じのところを知りたいのかな。地方のみなさんがんばって~(って、故郷の茨城を紹介し忘れた私です。)

 

長くなっちゃったのでちょいちょい写真をはさんでみました。

滞在中の出来事、ほかには20代後半と思しき取引先女性からの日本製品に関する質問。私が仕事に使っていたキヤノンの一眼が気になっていたようで、商談が終わると「カメラならどこがおすすめ?」と質問されました。さすがにこちらからお土産に持参はできないけど…そういうものが今注目されているのね、と興味がわきました。

アイキャッチは深センで中国茶をふるまっていただいた時の写真です。おいしかった。おちょこみたいな茶碗に入れてくれて、飲むとどんどん注ぎ足してくれます。

中国茶をふるまう様子

取引先で、中国茶をふるまっていただいた際の様子